病院の各課代表者は院内のインシデントレポートについて会議で検討しなければいけませんが、
評価について結構知識が乏しい人が多いので(私含む)アセスメント難しい印象。
ということでまとめてみました。
理想はリスクマネジメントの手法をとるべきですが、知識ありません。
インシデントの対策への評価と対策後の医療の質の改善の評価の2つについて考えてみました。
評価方法
そもそも評価を知らないひとが職場に意外といる。注意。
評価とは定量化、数値化のこと。
〇か×か、ABCDなど段階評価、0-100点の点数評価など。
ここを知らないと話し合いにならないので気を付ける。
院内インシデントの流れ
だいたいこんな流れ。
インシデントレポート書いて①、
会議で対策考えて②③、
回覧回して、実施して、
チェックして④、
未改善部分再検討して、
フィードバック。
会議してていつも思うのが、チェック(C)と改善(A)を混同している人が多い。
そして評価はどこの部分をするのかってコト。
評価の対象
なにを評価するのかを気を付けないと混乱します。
上の図でいうと、①~④のどこの評価なのかってところ。
評価②③の例
②インシデントレポートに記載してある内容の評価
③医療安全委員会で決定した対策案への評価
基準を設けて評価すれば可能。
例えば、
以下の基準に該当したら1点で、0-3点評価でABCDの4段階評価が可能になる、とか。
基準1:過去に同様のインシデントが発生していない
基準2:気を付ける、ダブルチェック、など曖昧な対策が記載されていない
基準3:早急に実施ができる内容か
評価④の例
「実施されたかどうか」、「医療の質の改善」の評価。
この「医療の質の改善」を数値かするのがむずかしい。
ほかにも評価項目は施設によっていろいろあると思いますが、この2つでやってます。
「実施されたかどうか」は定量化かんたんです。yes noですから。
インシデント対策実施後から「医療の質の改善」を数値で表すのはむずかしいと思うが、
基準を設ければ可能。
上図の⑤を基準とすると、同様のインシデントの発生の有無で定量化ができそう。
逆に有無以外に定量化できる余地なくない?
基準1:実施されたか
基準2:(未来での)同様のインシデント発生率(例 対策後1か月間など)
該当したら1点で、0-2点評価でABCの3段階評価が可能。発生率で細分化可能。
まとめ
話し合いが難航しやすいのは評価の対象がどこなのか定まらないことが多いと思います。
また、「医療の質の改善」を数値で表すのはむずかしいというところ、
それと評価をした後の再検討も同時にやろうとしていないか、です。
おそらく各施設、独自に基準を設けて、「医療の質」をなんとか定量化し、点数化していると思います。(そもそも医療の質を数値化しない?)
点数化にすらたどり着けていない施設だと結構大変です。(=評価していないってコト)
厚労省の研究でも医療の質の定量化についてやっていたので参考にさせていただきました。(上の図)
とにかく数値化。これ大事。
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