磁気共鳴専門技術者の認定更新に必要な知識「Q3-06」2021年度版

2021年度版
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大型の強磁性体吸着事故後の正しい対応

事故の状況
酸素ボンベを吸着させてしまったが、幸い患者、医療従事者を含め人的な被害はなかった。
と想定。

解答

MRI検査機器に酸素ボンベを吸着させてしまった場合の対応として正しいものは、


二次被害が発生する可能性があるので装置メーカに連絡する

が正しい。

装置メーカに連絡し、専門のスタッフが酸素ボンベを安全に取り外す手続きを行う。これによって、再び安全にMRI検査を行うことができるようになる。

そのため、以下の対応は間違っている。

間違った対応

強磁性体を取り除くためにクエンチボタンを操作して消磁する。

これは、クエンチすると装置の温度が急上昇し、酸素ボンベの爆発や破裂の危険性を高める可能性がある。また、クエンチは装置の故障や停止を招く最終手段であり、安易に行うべきではない。

吸着事故を起こした担当者に対応を任せる。

これは、吸着事故は重大なトラブルであり、担当者だけでは対応できない可能性が高い。
また、担当者はパニックになっているかもしれない。

画像に影響なかったのでそのまま検査を続ける。

これは、画像に影響がなくても酸素ボンベの爆発や破裂の危険性がある。
また、検査を続けることで装置にさらなる負荷をかける可能性がある。検査をしている患者に被害が及ぶ可能性も高いため、絶対に行うべきではない。すぐに患者を検査室外へ搬出する必要がある。

応援を呼んで強磁性体をガントリーから取り除く。

これは、強磁性体を無理に取り除こうとすると、人や装置に怪我をさせる可能性がある。
また、強磁性体を動かすことで酸素ボンベの爆発や破裂の危険性を高める可能性がある。

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