磁気共鳴専門技術者の認定更新に必要な知識「Ｑ４－０１」2021年度版

医体外装着品がMRI装置から影響を受ける危険因子について

正しい

1. RFパルスによる発熱: MRI装置ではラジオ周波数（RF）パルスを使用して画像を生成する。医体外装着品が金属を含む場合、RFパルスによってその金属部分が加熱される可能性がある。このため、装着品の金属部分が適切な安全基準に適合していることが重要。
2. 静磁場による吸引: MRI装置は強力な静磁場を生成する。磁性を持つ物体や装着品が近づくと、静磁場によって吸引される可能性がある。したがって、磁性体を含む医体外装着品はMRI装置の近くに持ち込まないようにする必要がある。

間違い

1. 傾斜磁場による神経刺激: MRI装置には傾斜磁場が使用されるが、これによって医体外装着品が神経刺激を引き起こすことはない。傾斜磁場は画像生成に使用されるため、装着品への影響はほとんどない。
2. クエンチによる窒息: クエンチはMRI装置を終了する際、もしくは点検時、緊急時に使用される手順であり、医体外装着品には直接的な影響を与えるものではない。したがって、クエンチによる窒息のリスクはない。
3. コイルによる騒音: MRI装置は動作時に騒音を発生するが、医体外装着品自体が騒音を引き起こすことはない。騒音は主にMRI装置内のコイルや磁石の動作に起因する。

以上が医体外装着品がMRI装置から影響を受ける危険因子に関する簡潔な解説となる。