磁気共鳴専門技術者の認定更新に必要な知識「Q2-08」2021年度版

2.メカニズムからMRI検査の危険性を理解する
この記事は約1分で読めます。
スポンサーリンク

温度上昇の指標であるSARについて

温度上昇の指標であるSARは静磁場強度とRFパワーの2乗に比例しデューティーサイクルに比例する。
従ってSARを低減させるためにはTETRのみを延長することや、
フリップアングルスライス枚数のみを低減させることは効果がある。

補足

SAR(特定吸収率)は体内の温度上昇を示す指標であり、その値は静磁場強度とRFパワーの2乗に比例し、さらにデューティーサイクルにも比例する。
したがって、SARを低減させるためには、TE(エコー時間)やTR(繰り返し時間)の値を延長することが効果的。
また、フリップアングル(磁気共鳴の励起角度)やスライス枚数を減少させることも効果的である。

SARは磁気共鳴イメージング中に生じる熱の蓄積を示す指標。このSARの値は、強い静磁場と高いRFパワーの組み合わせで増加する。
また、デューティーサイクル(RFパルスのオンとオフの割合)もSARに影響を与える。そのため、SARを低減するためには、エコー時間や繰り返し時間を長くすることが有効。さらに、磁気共鳴の励起角度であるフリップアングルや撮像するスライスの枚数を減らすことも効果がある。これらの対策を実施することで、磁気共鳴イメージングの際のSARの低減に貢献することができる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました