第5回MR専門技術者認定試験 過去問

磁気共鳴専門技術者
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1)ω0=γB0で表される関係について、正しい記述を選択してください。

a.磁気共鳴現象の基本を示し、ラーモア方程式と呼ばれる。

b. ω0は角振動数を表し、単位は1/radである。

c.γは磁気回転比と呼ばれる比例定数である。

d.γは静磁場強度によって異なる値を持つ。

e. B0は磁束密度を表し、単位はWb/m2である。

1.a.c.e  2.b.c.e  3.a.d.e  4.a.c.d   5.d.e

A.1

2)次のk空間のデータ充填方法を示した図において、正しい記述を選択してください。

a.(1)は(2)よりも位相方向のFOVが大きい。

b.(1)は(4)よりも周波数方向のFOVが大きい。

c.(3)は(2)よりも撮像時間が短い。

d.(4)は(1)よりも撮像時間が長い。

e.(2)は(1)よりもSNRが高い。

1.a.c   2.b.d   3.a.b.c   4.b.d.e   5.d.e

A.1

3)次の記述について正しい文章を解答してください。

a. Jカップリングは磁場強度に比例する。

b.自由誘導減衰はRFパルスにより発生した横磁化により観測される。

c.一般にMR信号はπ/2位相がずれた実部と虚部から成り立つ複素データをもつ。

d.ケミカルシフト(ppm)は磁場強度に比例する。

e.1Hのスピン量子数は1/2で、磁場内に置かれるとエネルギー準位が2つに分かれる。

1.a.c.e   2.b.c.e   3.a.d.e   4.a.c.d   5.d.e

A,2

4)非造影MRAに関する説明について、正しい文章を解答して下さい。

a. 下肢動脈を心電図同期2D-TOF(time of flight)法で撮像する目的は、動脈血の流入効果を低減させるためである。

b. PC(phase contrast)法を用いる場合、VENC(velocity encoding)は予想される最大流速の2倍以上に設定する必要がある。

c. 心電図同期2D-TOF(time of flight)法において心拍数60bpm、位相エンコード方向のmatrix数256、1心拍当たりのデータ収集数16、加算回数1回としたときの1スライス当たりの撮像時間は16秒である。

d. 3D-TOF(time of flight)法で利用されるTONE法とは、RFパルスのフリップ角を血流の流入側で浅く、流出側で深くしている。

e. 2D-TOF(time of flight)法では、可能な限り目的の血管と平行な断面となるように撮像することが望ましい。

1.a.c   2.a.b.d   3.a.b.c   4.b.d.e   5.c.d

A,5

5)3.0Tについて、正しい文章を解答して下さい。  

a.物質のT1値は1.5Tより約1.4倍長くなる。

b.磁化率効果は1.5Tより約1.4倍大きくなる。

c.比吸収率(SAR)は、1.5Tよりやく4倍大きくなる。

d.RFの生体への浸透力は1.5Tより大きくなる。

e.脂肪の共鳴周波数は水の共鳴周波数よりやく447Hz低い。

1.a.c   2.b.c   3.c.d   4.c.e   5.b.e

A,4

6)磁気共鳴について、正しい文章を解答して下さい。

a.1.5TのMRI装置において、90°パルスの印加時間が15msであった場合、同じ出力の電磁波を用いて180°パルスを印加するのに必要な時間は30msである。磁気モーメントは静磁場強度に比例するため、3.0Tでは90msの印加時間が必要である。

b.横緩和時間は共鳴周波数幅に依存し、周波数幅は広いほど横緩和時間に比例する。

c.縦緩和時間は静磁場強度と組織の相関時間に比例する。

d.常磁性物質が持つ不対電子の磁気モーメントはプロトンの磁気モーメントの658倍である。

e.緩和効果は不対電子とプロトンの距離の6乗に比例する。

1.a.d,e   2.b.c   3.a.b   4.d.e   5.d

A,5

7)FOV20cm,スライス厚10mm、画像加算回数2回、バンド幅100Hz/pixelの撮像条件を他条件は一定で、FOV40cm、スライス厚5mm、画像加算回数1回、バンド幅200Hz/pixelに変更した。最初の条件のSNRを100とすると、変更後のSNRの数値はいくらか?

1. 50

2. 70.4

3. 70.9

4. 100

5. 141

A,4

8)インバージョンリカバリーにてT1値500msの組織の信号をnullにするのに最も適切なインバージョンタイム(TI)は以下のうちどれですか?ただし、TR=∞とし、ln(0.5)=-0.693とします。

1. 173ms

2. 346ms

3. 360ms

4. 693ms

5. 721ms

A,2

9)次の記述について、正しい文章を解答して下さい。

a.FOV一定の場合、リードアウト傾斜磁場強度が強いほうがSNRは高い。

b.同じ形状のRFの場合、印加時間を短縮すると励起周波数帯域は広がる。

c.スピンエコー法の180°パルスは横磁化成分のみを反転させる。

d.グラディエントエコー法の信号強度はピクセルサイズに影響を受ける。

e.スティミュレーテッドエコーを得るには4つのRFが必要である。

A,3

10)SE-EPI型拡散強調画像シーケンスについて、正しい文章を解答して下さい。

a.FOVを変えない場合、位相エンコード数によって画像歪みに変化はない。

b.画像歪みを改善するために受信バンド幅を狭くした。

c.MPGによる画像歪みは起こらない。

d.受信バンド幅に関係なく実効TEを短縮すると画像歪みは低減する。

e.拡散測定時間はADC値に影響を与える。

1.a.b.c   2.b.e   3.a.c   4.b.c.d   5.a.e

A,5

11)MRAの特徴について、正しい文章を解答して下さい。

a.TOF法はPC法に比べ、磁場均一性への依存度が低い。

b.TOF法はPC法に比べ、断層面に平行な流れを描出しにくい。

c.PC法は、特定の流速を強調できる。

d.PC法は、流速と方向性の定量化ができる。

e.PC法はTOF法に比べ、患者の動きに影響されにくい。

1.a.b.c   2.b.c.d   3.c.d   4.a.b.c.d   5.a.b.c.d.e

A,4

12)MRCPの撮像技術について、正しい文章を解答して下さい。

a.エコースペースの短縮は蠕動運動によるアーチファクト抑制に効果がある。

b.消化管信号の抑制に経口造影剤を使用した際、T1強調画像ではmotion artifactが顕著になる可能性がある。

c.白内障、前立腺肥大、不整脈の患者には、鎮痙剤(ブスコパン)の使用はできない。

d.pneumobilliaの診断には、横断像の撮像が有用である。

e.MRCP撮像においてsingle shot系の高速SEシーケンスを用いた場合、ハーフフーリエ法を用いないほうが、用いた場合と比べ遅い血流が描出されてしまう。

1.a.b   2.a.b.d   3.b.d.e   4.c.d   5.a.b.e

A,2

13)脂肪抑制法について、正しい文章を解答して下さい。

a.CHESS法は脂肪の周波数領域に選択的にRFパルスを照射し、その直後にデータ収集を行う。

b.STIR法における反転時間は脂肪のT1値を用いるのが一般的である。

c.水選択励起法はプレパレーションパルスを用いる手法である。

d.高速GRE法に脂肪選択反転パルスを用いることによりCHESS法に比べ撮像時間の高速化が可能である。

e.脂肪選択反転パルスに断熱パルスを使用することで均一に脂肪の縦磁化を倒すことができる。

1.a.b   2.b.c.d   3.b.c.e   4.a.d   5.d.e

A,5

14)GRE法(FE法)について、正しい文章を解答して下さい。

a.RFスポイリングによるスポイルドGRE法はグラディエントスポイリングと比べ、TRを短くできるのが特徴である。

b.コヒーレントGRE法において、リワインダーグラディエントが機能しないとFLASH Band が顕著に現れる。

c.エルンスト角(αE)はcosαE =exp(-T1/TR)で求められる。

d.バランスドSSFPでは1TR内の傾斜磁場による位相分散が0になるので、RFの位相が多少不正確でも問題ない。

e.バランスドSSFPではダミーパルスの印加方法、印加数により画像コントラストが変化する。

1.a.b.c   2.b.c.d   3.c.d.e   4.a.b.e   5.c.d.e

A,4

15)次の記述について、正しい文章を解答して下さい。

a.脳出血直後の所見はMRIでは描出できない。

b.出血直後の血腫はメトヘモグロビンにより、T1強調画像で高信号となる。

c.拡散強調画像では脳腫瘍は低信号として描出できる.

d.拡散が低下している部位はADCmapで高信号として描出できる.

e.脳腫瘍はADCmapで低信号として描出できる.

1.a.b  2.b.c.d   3.a.b.e   4.b.e   5.e

A,5

16)膵臓のMRIについて、正しい文章を解答して下さい。

a.膵臓の内包する高蛋白により、T1強調画像において腹部で最も信号の高い臓器である。

b.T1強調画像に脂肪抑制を付加することにより、膵臓の輪郭を明瞭に描出できる。

c.膵臓の腺癌は、動脈相で周囲の膵実質より強く造影される。

d.膵島細胞腫瘍の多くは、T2強調画像にて高信号を呈し、動脈相において膵実質より増強効果が弱く、低信号域として描出される。

e.腫瘤形成性膵炎と膵臓癌の鑑別としては、内部の均一性、造影効果などが挙げられる。

1.a.b.c   2.a.b.e  3.b.c   4.c.e   5.b.d

A,2

17)前立腺癌に関して、正しい文章を解答して下さい。

a.前立腺癌はT2強調画像で高信号に描出されることが多い。

b.前立腺肥大症の好発部位は中心域である。

c.前立腺癌の好発部位は辺縁域である。

d.前立腺癌は拡散強調画像で高信号に描出されることが多い。

e.前立腺癌のProtonMRspectroscopyではコリンのピークが減少し、クエン酸のピークが高くなる。

1.a.b   2.a.b.d   3.b.d   4.c.d    5.a.b.e

A,4

18)次のシーケンスチャートに関する説明で、正しい文章を解答して下さい。

a.スピンエコー(SE)法のシーケンスチャートである。

b.TEはチャート内のTの2倍である。

c.チャート内から180°パルスのみを取り除くとグラディエントエコー(GRE)法になる。

d.流速補正用勾配が付加されている。

e.チャート内のAとBの面積は等しくなければならない。

1.a.b   2.a.b.d    3.b.d   4.a.d.e   5.a.c.d.e

A,1

19)下記の画像所見を読んで、出現する知覚障害を解答して下さい。

[画像所見] T2強調正中矢状断でC6/7椎間板の背側への突出がわずかに認められる。同部位のT2強調横断像で左外側への限局性突出による左神経孔狭小化が描出されている。

[出現する知覚障害]

a.左肩甲骨挙上筋部への放散痛と痺れ

b.右示指から中指に痺れと疼痛

c.左環指、小指内側部の痺れ

d.右環指、小指内側部の痺れ

e.左示指から中指に痺れと疼痛

1.a.b   2.b.c.d   3.a.b.e   4.b.e   5.e

A,5

20)parallel Imagingについて、正しい文章を解答して下さい。

a.SENSEの展開アルゴリズムはk空間上のデータに対して行われる。

b.Reduction factor(短縮率)を2倍にするとSNRは1/2になる。

c.Geometry factorが大きくなるとSNRは低下する。

d.リップアーチファクトとは、折り返しにより生じるFOV中心付近のアーチファクトのことをいう。

e.Geometry factorは撮像領域内で一定である。

1.a.b   2.b.c.d  3.a.c.e   4.c.d   5.c.d.e

A,4

21)現行のJISZ4951に定められているMR装置に対する規格について、正しい文章を解答して下さい。

⇒JISZ4951が変更されました。2012年6月に改定

22)下図で赤核の位置を解答して下さい。

A,3

23)高周波磁場の危険因子について、正しい文章を解答して下さい。

a.送信コイル内に導電性の物質が存在すること

b.湿った衣服の着用

c.マグネット内で頭部を振るなどの動作

d.人体の一部に導電性ループが形成された場合経皮的

e.人体を送受信コイル表面に接触させて配置すること

1.a.c.e   2.b.c.e   3.a.d.e   4.a.b.c.e   5.a.b.c.d.e

A,5

24)次の記述について、正しい文章を解答して下さい。

a.内耳では、前庭と三半規管が聴力、蝸牛が平衡感覚を分担している。

b.中枢神経系は脳と脊髄から構成されている。

c.下垂体後葉からはオキシトシンとバソプレシンのホルモンが分泌されている。

d.脳幹は中脳、橋、延髄からなる。

e.脳神経核は中脳(動眼、滑車、三叉)橋(三叉、外転、顔面、内耳)延髄(三叉、舌咽、迷走、副、舌下)にある。

1.a.c.e   2.b.c.e   3.a.d.e   4.b.d.c.e   5.a.b.c.d.e

A,2

25)トランケーションアーチファクトについて、正しい文章を解答して下さい。

a.基本的に位相エンコード方向のみに生じる。

b.TEを小さくすると抑制できる。

c.バンド幅を大きくすると抑制できる。

d.FOVを大きくすると抑制できる。

e.生データフィルターを使用すると抑制できる。

1.a.b.c   2.a.c.e   3.b.c.e   4.b.d.e   5.e

A,5

26)医療機器安全管理責任者の業務として正しいものを解答して下さい。

a.従業者に対する医療機器の安全使用のための研修の実施

b.医療機器の添付文書等の管理

c.患者に対する医療機器の安全性の説明

d.保守点検計画の策定と保守点検の適切な実施

e.医療機器安全使用のための情報収集、改善方策の実施

1.a.c.e   2.b.c.e   3.a.b.d.e    4.b.c.d.e   5.a.b.c.d.e

A,3

27)balanced SSFPについて、正しい文章を解答して下さい。

a.balanced SSFPの画像コントラストは√(T1/T2*)である。

b.同一断面を連続で撮像する場合のsaturation効果を防止するためには、TRを延長する必要がある。

c.TR<<T2でTE=TR/2に設定するのは、各エコーの位相を合わせるためである。

d.TRとTEが短いと、resonance offset angle によるbanding artifactが出やすくなる。

e.linearオーダーに対し、centricオーダーの画像は、定状状態移行期の画像コントラストのなりやすい。

1.a.c.e   2.b.c.e   3.c   4.c.d   5.c.e

A,5

28)肝特異性造影剤Gd-EOB-DTPAの一般的な造影パターンについて、正しい文章を解答して下さい。

a.肝嚢胞は動脈相で増強効果なし、肝細胞相では造影剤の取り込みはない。

b.限局性結節性過形成(FNH)は動脈相で増強効果あり、肝細胞相では造影剤の取り込みはない。

c.血管腫は動脈相でperipheral globular enhancement,肝細胞相では造影剤の取り込みはない。

d.古典的肝細胞癌は動脈相で増強効果あり、肝細胞相では造影剤の取り込みはない。

e.肝細胞組織内に胆汁を産生するgreen heptomaは動脈相で増強効果あり、肝細胞相では造影剤の取り込みはない。

1.a.c.d   2.a.c.e   3.b.c.d   4.a.d.e   5.c.e

A,1

29)非造影MRAについて、正しい文章を解答して下さい。

a.3D-TOFにおいて下流の飽和効果を減少させるため、上流から下流に線形にフリップ角が増加する傾斜フリップ角法を使用した。

b.PC法において目的血管の推定流速が100cm/secなので、その値をVENCに入力した。

c.Black blood MRAのdouble IRの一つ目を選択的IRとした。

d.Black blood MRAでTIを1200msecに設定した。(1.5T)

e.心電図同期併用のsingle-shotFSE系で、動静脈(冠状断)を高信号に描出するために、データ収集をdiastole(拡張期)にあわせた。

1.a.c   2.a.e   3.b.c.d   4.a.d.e   5.c.d.e

A,2

30)クエンチに関して、正しい文章を解答して下さい。

a.ヘリウムガスが漏れ、大気中の酸素濃度が15%未満になると呼吸困難となる。

b.ヘリウムガスは床付近にたまる。

c.ヘリウムガスは毒性があるため注意が必要である。

d.クエンチは液体ヘリウムに浸した磁石の線材が過度に熱せられることによって発生する。

e.精度管理のため、定期的にクエンチを行うことが必要である。

1.a.b.c   2.a.c.d  3.b.c.d   4.b.d.e   5.a.d

A,5

31)歪みの現象について、正しい文章を解答してください。

a.EPI法では、周波数方向に歪みは大きく出現する。

b.EPI法では、ケミカルシフトと同方向に歪みは大きく出現する。

c.SE法での静磁場不均一による歪みは、周波数方向に大きく出現する。

d.SE法での傾斜磁場直線性不良による歪みは、周波数方向にのみ大きく出現する。

e.EPI法での歪みの最大要因は、渦電流である。

1.a.b.c   2.a.b.d  3.b.c   4.b.d.e   5.c.d

A,4?

32)3DFFEで撮像した肝臓ダイナミックの動脈優位相の画像である。矢印の部位で血管描出能が著しく低下している理由として適当なものを解答してください。

a.magic angleによるものである。

b.partial volume effectによるものである。

c.TEをopposed phaseに設定したためである。

d.撮像タイミング不良によるものである。

e.flow voidによるものである。

1.a.b.c   2.a.b.d   3.b.c   4.b.d.e   5.c.d

33)化学シフトアーチファクトについて、正しい文章を解答して下さい。

a.EPIでは位相エンコード方向によく見られる。

b.3Tでは化学シフトが7ppmとなるため、1.5Tよりずれが大きくなる。

c.32kHzの受信バンド幅を大きくすると、化学シフトも大きくなる。

d.受信バンド幅を大きくすると、化学シフトも大きくなる。

e.化学シフトはスライス選択方向には、見られない。

1.a.c.d   2.b.e   3.a.c   4.c.d.e   5.d.e

A,3

34)下図のアーチファクトについて、正しい文章を解答してください。

a.位相エンコード、周波数エンコード、どちらに出現するかで原因が異なる。

b.SENSEファクター(coil reduction factor)を小さくすると消える。

c.検査室のドアが閉まっていないために、発生することがある。

d.FOVを大きくすると消失する。

e.エリアシングエラーに起因するものである。

1.a.b   2.a.c   3.c.d   4.a.b.e   5.b.d.e 

A,2

35)正しい文章を解答してください。

a.寛骨は恥骨、腸骨、尾骨からなる。

b.肩関節腱板には、棘上筋腱、棘下筋腱、肩甲下筋腱、大円筋腱がある。

c.足関節における外側側副靭帯は前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯からなる。

d.前十字靭帯は大腿骨内顆の顆間窩上部から斜前下方に走行して脛骨顆間隆起の前方に付着する。

e.頸髄神経は8対ある。

1.a.c.d   2.b.e   3.a.c  4.c.d.e   5.c.e

A,5

36)正しい文章を解答して下さい。

a.下副腎動脈は腎動脈から分岐している。

b.右総頸動脈は腕頭動脈から分岐する。

c.左椎骨動脈は左鎖骨下動脈から分岐する。

d.右椎骨動脈は大動脈弓から分岐する。

e.眼動脈は前大脳動脈から分岐する。

1.a.b  2.a.c   3.c.d   4.a.b.c   5.b.d.e

A,4

37)NEMA基準におけるSNR測定法について、正しい文章を解答して下さい。

a.室温およびファントムの温度は24℃±4℃とする。

b.TR≦5×信号発生領域の充填剤のT1とする。

c.アイソセンターを中心とする単一の横断面を使用する。

d.スライス厚≦5mmとする。

e.2回スキャンのうち、第1スキャンの終了から第2スキャンの開始までの時間は5分以上とする。

1.a.c   2.b.c   3.c.d   4.b.c.e   5.b.d.e

A,2

38)スライス厚測定について、正しい文章を解答して下さい。

a.ウエッジ法で、2対のウエッジを使用するのは、画像歪みを補正するためである。

b.ウエッジ法で、2対のウエッジを使用するのは、磁場の不均一を補正するためである。

c.スライス厚に影響を与える因子として、傾斜磁場の不均一、RFパルスの不均一、静磁場の不均一などが挙げられる。

d.基本的にウエッジの角度をαとした場合、スライス厚はスライスプロファイルの半分の半値幅x sin(α)で求められる。

e.ウエッジの撮像は、大きなFOVと少ないマトリクス数で、高いSNRの画像を得る事が重要である。

1.a.c   2.b.c   3.c   4.d.e   5.c.d.e

A,3

39)モンロー(Monro)孔について、正しい位置を解答して下さい。

1.側脳室と第3脳室の間にある。

2.第3脳室と第4脳室の間にある。

3.第4脳室の正中の出口である。

4.第4脳室の外側の出口である。

5.中脳と橋の間にある。

A,1

40)T1WIで高信号のメカニズムである表面効果(surface effect)の例について、正しいものを解答して下さい。

a.脂肪組織

b.粘ちょうな蛋白質溶液

c.亜急性血腫

d.淡い石灰化

e.半月板の断裂面

1.a.c.d   2.b.e   3.a.c   4.b.d.e   5.d.e

A,5

表面効果とは

不規則な石灰化巣や、軟骨・骨の隙間に水分子が補足されて相関時間が延長し、緩和時間が短縮される現象。大脳基底核の石灰化部、半月板の割れ目がT1強調像で高信号となるのがこれ。

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